【解説】留学中の滞在先!ホームステイ、寮、シェアハウス?
ホームステイ、寮、シェアハウスのそれぞれの特長
これまで留学をする際にどのように英語学校等を選べばいいかなどをお伝えしてきました。当然それは留学するにあたってのメインの理由となるので、目的に沿って選択をして頂ければと思いますが、同時に大事なのが、生活環境です。特に留学中の滞在先に関してはとても重要です。それはその留学生が安心して語学習得や専門分野の学習に専念できるかどうかに影響しますし、若い方については日本にいる親御さんの安心感も関わってきます。
よって、今日は留学中に、どういった滞在先があるのかなどの特長をお知らせしていきたいと思います。特に生活になれていない留学初期に関しては、生活経験をしていない分、自分での判断材料がないだけに、以下の件どうぞ参考にされてみて下さい。
▶ 【解説】オーストラリアの語学学校の選び方 ≪場所編≫
▶ 【解説】オーストラリアの語学学校の選び方 ≪目的編≫
留学中の滞在先の種類は大きく分けて3つ
留学中の滞在先は、ホームステイ、寮、そしてシェアルームとなります。それぞれ特徴があり、ご自身の目的等に沿って選択肢は変わると思いますので、以下の内容をどうぞご参考下さい。
①ホームステイ
ホームステイとは、オーストラリアの家庭の中に入って彼らと一緒に生活をしながら滞在する方法で、一番、リアルなオーストラリアの生活に触れる可能性が高い滞在方法です。平日は朝晩とそして週末は3食ご飯がついていることも魅力的で、なんに増してもホストマザーなどホストファミリーが親身になって家族(自分の子供)のように接してくれるので、いろいろとオーストラリアの生活様式などを教わることができます。更に、当然英語でのコミュニケーションとなるので、語学学校以外の英語の練習ともなり、また、電話でやり取りをしなければいけない場面も出てくると思いますが、そういった練習もホストファミリーとできることもとてもいい事だと思います。
渡航後最初の滞在先としては、一番人気であり、多くの方が選択をする滞在方法です。
メリット:
・リアルなオーストラリアの生活環境の中で生活ができる
・滞在先でもネイティブ英語環境
・食事が含まれており、自分で準備する必要がない
・食事含めて身の回りの生活必需品があるので別に用意する必要がない
・いろいろなアドバイスを親身になって受けることができるので多くの情報を得やすい
デメリット:
・食事の時間など家族の時間に合わせる必要もある
≪費用≫
ホームステイ手配費用: 220ドル
ホームステイ費用: 290ドル/週(平日2食週末3食、オウンルーム)
⇒もし4週間滞在をした場合: 1380豪ドル(110400円、1豪ドル=80円として計算をした時)
※こちらはジャパセンが提供をしている2021年の費用です
≪ホームステイの補足≫
ジャパセンは、ジャパセンの機能として、独自でホームステイのアレンジをしています。よって、直接にホームステイ先と連絡を取り合って対応をしているので連絡がスムーズであり、仮に何か問題があったとしても解決しやすい環境です。
語学学校にお申し込みの際には語学学校が提供するホームステイが通常あります。多くの方はその語学学校が提供しているホームステイを利用されることとなりますし、もちろんそれでもいいのですが、注意点としては、語学学校自身でホームステイをアレンジしていることはあまりないという事です。つまり、ジャパセンの様なホームステイを実際にアレンジをしているホームステイ手配会社に委託をして手配をしていることが多いです。この事により、ホームステイ費用は基本ホームステイ手配会社の提示より高くなり、仮に問題が起こった時には、ホームステイ手配会社を通じて対応をすることとなるので、時間もかかり、時には伝言ゲームとなって、きちんと伝えたいことも伝わりづらい環境ともなります。よって、その点も注意が必要です。
②寮
主に他の国からの留学生含めて一緒に生活をする形態の滞在方法です。他の国からの留学生などが多いので、比較的同年代であったりとか、同じ思いでオーストラリアに来ている方々が多いので、友達となりやすく、自由度も高い滞在方法です。手配をしていきますので自分で探す必要もなく、留学初期の段階でも安心して対応をすることができます。
基本的に含まれる費用には、滞在費や必要に応じて光熱費など含まれており、自分のベッド、机なども準備されています。ただ、食費は含まれていないことが多いので、ご自身で作るなどの対応が必要です。
一緒に生活をしている仲間はもちろんいますが、ホームステイの様にホストの生活リズムに合わせることもないので、比べると自由度がある滞在方法で、最近人気の滞在の仕方です。ある程度身の回りの事ができる、そして英語力もある大人な方に向いた滞在方法だと思います。
メリット:
・自分のペースで生活ができる
・同年代の住居人が多いので友達になりやすい
・仲間を通じての情報法収集がしやすい
デメリット:
・食費が別途かかり、自分で作り、片付けなどもする必要がある
・英語での会話とはなるが、相手がネイティブとは限らない
・リアルなオーストラリアの生活情報などが得にくい
・滞在費は一見安く映りますが、食費を入れたり光熱費などを足すとホームステイより高くなることもある
≪費用≫
寮手配費用: 250ドル
寮滞在費用: 180ドル~/週(食事なし、ツインルーム利用)
デポジット: 350ドル(何もなければ出る時に返金されます)
⇒もし4週間滞在をした場合: 970豪ドル~(77600円~、1豪ドル=80円として計算をした時)
※こちらはジャパセンが提供をしている2021年の費用です
③シェアルーム
オーストラリア人又は、他の留学生が生活している滞在先を全員でシェアする滞在方法です。リビング、キッチン、バスルームなどは全員でシェアして、部屋はご自身の部屋として対応をする滞在方法です。なお、費用を抑えるために部屋自身も他の人とシェアをする(ツインルーム以上)場合もあります。
上記の滞在方法よりも自由度が一番高く、ご自身のペースで生活できることが最大の特長です。また、部屋自身もシェアすることで滞在費を抑えることも可能です。なお、共同で生活をしていくので、いろいろな情報を得ることもできるし、友達も作りやすい環境ですが、一方で、それぞれが自由に生活をしている場合も多くあるので、実際にはあまり会わない、話さないという事もあり、コミュニケーションの環境においての良しあしは、その時の環境下に委ねられます。
また、他留学生とのシェアの場合は、お互いがネイティブではないので、本当の英語環境であるとは言い切れない場合もあります。もちろんオーストラリア人のみが滞在をしているシェアルームも多く存在しているのでそういったところを選択すればいいのですが、当然決める時の交渉事なども英語できちんとしていく必要があります。
自由度が高く、より自分のペースで生活をしたい場合は恐らく一番適している滞在方法かと思いますが、必ず見学をして決定するなど、ある程度海外生活にも英語にも慣れている人であることが必要で、従って留学初期段階より選択をする滞在方法ではない場合が多いです。
また、滞在には最低滞在期間などの条件が付くことがあり、ルールに則らないと費用が発生する可能性もあるので、決定時にはきちんとそのあたりの条件も確認しておくことも必要です。
実際に見つける際には、専門のサイトがあるので(日本語、英語)それらを使って情報収集し、オーナーに連絡をして見学等を済ませて決定していくようになります。
メリット:
・自由度が一番高く、自分のペースで生活ができる
・滞在費用を低く抑えられる可能性がある
・同年代の住居人が多いので友達になりやすい
・仲間を通じての情報法収集がしやすい
・オーストラリア人とのシェアも可能
デメリット:
・食費が別途かかり、自分で作り、片付けなどもする必要がある
・英語での会話とはなるが、相手がネイティブとは限らない
・個々が自由に生活をしているので実際にコミュニケーションが盛んとも言い切れない
・リアルなオーストラリアの生活情報などが得にくい場合もある
・市内中心部のオウンルームの滞在費はかなり高い
・部屋自身をシェアする場合は部屋においてもリラックスできない可能性もある
・ある程度長く滞在をしなければいけないルールが多いので短期滞在者向きではない
≪費用≫
シェアルーム手配費用: なし(ただし、自分で見つけ、交渉する必要がある)
ボンド費用: いわゆる敷金(退出時に問題がなければ返金される)
滞在費用: 150ドル~/週(食事なし、部屋もシェアの場合)
滞在費用: 250ドル~/週(食事なし、オウンルームの場合)
※こちらは目安です、これよりも安い、高い場合も地域によってあります
※滞在期間は数週間程度の短期の場合はあまりありません
では留学中の滞在先のお勧めは?
ご自身がどういった目的で滞在をするかによって選択する滞在方法は異なります。ただ、一般的には最初は、ホームステイ又は寮からスタートをするのがお勧めです。特にホームステイは食事もついているし、長年オーストラリアに生活をしていて、また受入れにも多くの経験があるので、一番安心して滞在がしやすい環境下だと思います。少なくとも最初の4週間はホームステイに滞在した方が良いですが、それよりも長く滞在する方も多く、また、食費などを考えると実は一番安くもなり得、その意味でもお勧めです。
寮は、ある程度自立した方で、海外生活にも慣れている方は最初の段階から選択してもいい滞在方法だと思います。
従って、シェアルームは最初の滞在方法としてはあまり向いていなく、またお勧めでもありません。実際に見学をした後に決定することが必要かと思いますが、日本から最初にシェアルームする場合はそれが実質できないのでトラブルの元ともなります。自由度が一番高く、滞在費用が抑えられる可能性もあるので、生活にだいぶ慣れて来てからご自身がより希望する生活環境の一つとして選択をすることはいい事ではないかと思います。
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